本記事は、投資初心者向けに株主優待銘柄の選び方についてまとめました。
「株主優待に興味はあるけれど、どの銘柄を選べばいいかわからない…」
「優待目的で株を買ったものの、思っていたよりお得感がなかった」
上記のように、株主優待銘柄選びで悩んでいたり、失敗した経験のある方は多いかと思います。
株主優待制度は、日本独自の魅力的な仕組みですが、選び方を間違えるとお得どころか損をする結果にもなりかねません。
株主優待銘柄の選び方に悩む人が失敗しないための基準と注意点を、実例を交えてわかりやすく解説しますので、ぜひご覧ください。
株主優待とは?改めて仕組みを確認しよう
株主優待とは、企業が一定数以上の株式を保有している株主に対して、自社の商品やサービス、金券などを提供する制度です。
優待は年に1〜2回、多くは決算月または中間決算月に贈られます。
株主優待は「お得に楽しめる投資」として人気が高く、特に日本では個人投資家に支持されています。
中には、優待だけで生活用品がほぼまかなえてしまう“優待生活”を送っている投資家も少なくありません。
とはいえ、「優待内容だけを見て飛びつく」のは失敗のもとです。では、どのような観点で株主優待銘柄を選べばいいのでしょうか?
優待銘柄の賢い選び方:初心者が見るべき3つの基準
株主優待銘柄で人生を豊かにすべく、投資初心者は以下の3つの基準に注目してみましょう。
・自身に有用な優待内容かどうか
・優待の継続性と企業の健全性
優待の利回りを冷静に計算しよう
株主優待を選ぶ際、多くの人が「何がもらえるか」に注目します。しかし、それが本当にお得かどうかを判断するには、優待利回りの計算が重要です。
優待利回りの例
ある銘柄が、100株で3,000円分の優待(クオカードなど)を年1回提供しているとします。株価が1,000円なら、投資額は10万円。利回りは以下の通りです。
優待利回り = 3,000 ÷ 100,000 × 100 = 3%
この利回りが高ければ高いほどお得な印象がありますが、実際には「金券」や「商品券」など現金に近い優待の方が、評価は高いとされています。
また、配当利回りと合わせて総合利回りもチェックしておくことを忘れないようにしましょう。
「欲しい」「使える」優待かを考える
どれだけ利回りが高くても、自分にとって使わないもの・必要ないものであれば意味がありません。
・車を持っていない人にガソリン割引カード
・地方在住なのに首都圏限定の割引券
このように、自分のライフスタイルに合わない優待は、実質的な価値がゼロorマイナスになる可能性もあります。
自分に有益な優待銘柄を選ぶには、以下のポイントを意識しましょう。
☑家族や友人に喜ばれる内容か
☑金券やポイントなど汎用性が高いものか
優待の「継続性」と「企業の健全性」をチェック
初心者が見落としがちなのが、企業の財務状況や優待制度の継続性です。
株主優待は、あくまで企業の“好意的な施策”であり、業績が悪化すればすぐに廃止・改悪されるリスクがあります。
長期的に得できる銘柄かどうかを見極めるには、以下の3点は必ずチェックしておきましょう。
☑配当性向が極端に高くないか(無理して優待を維持していないか)
☑自己資本比率が低すぎないか(財務健全性)
また、2023年には東京証券取引所がPBR1倍割れ企業に改革を促した影響で、優待廃止が相次いだ事例もあるため、常に最新の動向をチェックしておくことも大切です。
株主優待投資でやってはいけないNGパターン
株主優待銘柄での投資は値上がり益を狙うよりもローリスクな場合が多いですが、効率的ではないNGパターンも存在します。
以下のようなパターンは損してしまうリスクも高いため、詳しく見てみましょう。
短期目線での“優待タダ取り”を狙う
クロス取引などで優待だけ取って売却する手法はありますが、初心者にはリスクが高くおすすめしません。制度やタイミングを誤ると、逆に大きな損失を被ることもあります。
株価を無視して優待だけで判断
魅力的な優待内容でも、株価が大きく下落したら本末転倒です。企業の業績や将来性もあわせて確認しましょう。
分散投資を怠る
優待に惹かれて1社に大きく投資するのはリスクが高すぎます。複数の業種・企業に分散させ、リスクヘッジするのが基本です。
具体的なおすすめ優待銘柄の傾向(2025年時点)
現時点で株主優待を狙うのであれば、以下のような業種・銘柄に注目すると良いでしょう。
金券系:クオカード、ジェフグルメカードなど、どこでも使える優待は価値が安定
自社製品送付系:地方の特産品・自社食品など、趣味嗜好に合えば◎
情報収集には、四季報・会社IR・優待専門のブログ・SNSなどが役立ちます。
【まとめ】株主優待の選び方は「利回り × 実用性 × 継続性」
株主優待は、株式投資の中でも楽しみの多い要素ですが、選び方を間違えると本末転倒です。
投資初心者の方や、投資を始めたばかりの方は、以下の3つの視点をぜひ参考にしてください。
☑自分にとって使える内容か?(実用性を重視)
☑企業が優待を継続できる体力があるか?(長期的視点)
ぜひ、今後の株式投資のお役に立てていただけますと幸いです。
いま注目の株式投資講座
初心者向けの株式投資講座に参加することも、一番初めの基礎やルールを効率よく身に着けるには有効な手段です。
最近ではかつてYahoo!ファイナンスで2年連続MVPを受賞した投資家である熊谷亮さんが教える「The・R」という講座が注目を集めています。
熊谷亮さんは「投資の達人株価予想」で驚異の76連勝を誇っており、今現在も多くの顧客に投資助言を行っている実力者です。
以下から詳細を確認することができます。
コメント